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これまで断片的に紹介してきた「Adobe Dreamweaver Developer Toolbox」(以下、ADDTと表記)ですが、実例に基づいた機能紹介を何回かに分けて紹介していこうかなと思っています。細かく紹介している記事は日本では皆無なので、出来るだけ幅広く紹介していきたいです。

ちなみに環境はPHP+MySQLを想定しています。DreamweaverはCS3ですが、8の場合は、InterAKTのMX Kollectionでも同様の事が出来ます。Adobeに買収されて「Adobe Dreamweaver Developer Toolbox」と成りましたが、「MX Kollection」と機能的には殆ど同じです。

ADDTは、本家のAdobeに体験版があるので、試してみたい人はダウンロードしてインストールしてみて下さい。英語版しかないのですが、日本語版のDreamweaverにインストールして使用する事は可能です。私自身が使っている環境も日本語版のDreamweaver CS3ですが、問題は起きていません。

Adobe - Adobe Dreamweaver Developer Toolbox
>>関連リンク


それでは、本編に入ります。先ず紹介するのは、ADDTのユーザーログイン機能です。

ブログの様なモノでも良いですし、企業サイトのお知らせや新着情報など、管理者ページを用意して、更新作業を出来るCMSの様なモノがありますが、この様な機能を実現する上で欠かせないモノがログイン機能です。管理者ページに誰でも入れると問題があるので、ADDTのユーザーログイン機能を使って、アクセス制限を掛けます。

Dreamweaverのデフォルトの機能でも「ユーザー認証」のサーバービヘイビアの中に「ログイン」「ページへのアクセス制限」等が有りますが、ADDTではそれらの機能に加えて、ユーザーレベルの設定、メールを使ったアカウント認証、パスワード再発行、ログイン履歴、ユーザーレベル毎のページの振り分けなど、便利な機能が盛りだくさんです。この部分だけでもADDTを使う価値有りです。

最初は、ユーザーログインを使ったページの制作の前にデータベースの準備を行います。以下の情報を元にphpMyAdminなど使ってデータベースの設定を行って下さい。

一つ目はアカウントを格納するテーブル。

CREATE TABLE `account` (
`num_acc` int(11) NOT NULL auto_increment,
`name_acc` varchar(32) NOT NULL,
`pass_acc` varchar(32) NOT NULL,
`email_acc` varchar(100) NOT NULL,
`act_acc` tinyint(4) NOT NULL,
`lvl_acc` tinyint(4) NOT NULL,
`rnd_acc` varchar(32) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`num_acc`)
) ENGINE=MyISAM DEFAULT CHARSET=utf8 ;

次に、ログイン履歴(ヒストリー)を保存するテーブル。

CREATE TABLE `log` (
`num_log` int(11) NOT NULL auto_increment,
`key_log` int(11) NOT NULL,
`ip_log` varchar(16) NOT NULL,
`last_log` datetime NOT NULL,
`lastact_log` datetime NOT NULL,
`session_log` varchar(32) NOT NULL,
PRIMARY KEY (`num_log`)
) ENGINE=MyISAM DEFAULT CHARSET=utf8 ;

ログイン履歴は必ずしも必要な部分では無いので、省略しても構いません。

(第二回に続く)