2007年09月15日

広島大学のウェブアクセシビリティ @ ウェブ

2005年からマイクロソフトと共同でアクセシビリティリーダー育成カリキュラムを開始するなどアクセシビリティに関して積極的と思われている広島大学ですが、相変わらずウェブサイトの方はダメダメ。「ウェブアクセシビリティ指針」を公開しているものの、そのページ自体がウェブコンテンツJIS(JIS X 8341-3)どころか、自身の指針すらも準拠してません。

先ず一番の問題、「alt=""」が多すぎ。メニューボタンになっている画像ですら、その内容が記述してありません。「alt="画像をクリックすると、説明が表示されます。"」などと矛盾しているとも言える事をしていたりします。これではLynxなどテキストウェブブラウザでの閲覧が困難になります。これは自らの指針の1として掲げている項目だと思うのですが、履行されてません。

次にページのタイトル。「ウェブアクセシビリティ指針」のページがそもそも「広島大学」と言うタイトルに成っているのは変。これは以前からこの様になっていて、未だに改善されていません。これも指針の6に書いてある部分です。

指針の8「キーボードのみでリンク,ボタン,メニュー等の項目を全て選択できるようにする。」ですが、これはウェブブラウザに依存して確認しているような気がします。accesskeyの記述がないので、ウェブページ制作者として対応する作業をしているようには思えません。

指針の12「古いコンピュータやブラウザで表示を確認し,多くの人に意見を聞く。」ですが、実際の多くの人に意見を聞いているのでしょうか?実際には多くの人に意見を聞くのは難しいと思うので、せめて障害者で頻繁にウェブページを見ている人から意見を聞くとか、「古いコンピュータやブラウザ」と言う部分で言えば、Lynxやw3mなどのテキストのみ表示できるブラウザを日常的に使っている人から意見を聞くべきだと思います。(普段使ってない人が表示確認しても、使い勝手の部分を理解してないのでダメです。)

広島大学が、アクセシビリティに関しての積極姿勢を見せてから1年以上経過しているのに、他にも書いているとキリがない位に突っ込み所満載です。大学がこの有様ですからね。広島の企業が認識が低くても仕方がない気がします。

広島大学に限らずウェブアクセシビリティに関しては、前進してないところが最近増えている気がします。一番の問題はコスト。企業の場合、このコストはバカにならないので、推進するどころか、完全に諦めてしまった所も有るようです。

広島大学のページですが、ウェブアクセシビリティ的にはイマイチでもHTMLの書き方くらいは大丈夫だろうと覆ってHTML-lintをかけてみました。トップページは-193点。指針のページは-376点。マイナスになっている時点でダメじゃん。ウェブブラウザで表示確認する以前の問題ですね。

最後に、どうでも良い突っ込みですが、指針の11「丸数字等の機種依存文字の使用を避ける。」にある。Macintoshですが、Macとした方がよいですね。以前はハードウェアがMacintosh。ソフトウェアがMacとなっていましたが、現在は共にMacで統一されていますし、文章に「Windowsで見ることができるが,」と言うようにOSを書いているのに次に「Macintoshでは見られない」と書くのは変な気がします。Macを使うか、反対に前の文章を「Windowsマシンで見ることができるが,」とした方が自然かな。それから、句読点をカンマにするのもやめて欲しい。

広島大学
"ウェブアクセシビリティ指針"
>>関連リンク

広島大学とマイクロソフトの協力関係の確立について
>>関連リンク

広島大学とマイクロソフト、4月よりアクセシビリティリーダー育成カリキュラムを開始:ニュース - ZDNet Japan
>>関連リンク

Another HTML-lint gateway
>>関連リンク

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